価値観が違う人との効果的なコミュニケーションについて
今回で3回目となりました。
前回は聞く時に避けたいこと、
自叙伝的反応を紹介しました。
今回はいよいよどのように「聞く」のか、その方法です。
5つの「聞く」レベル
「7つの習慣」では、「聞く」を5つのレベルでわけています。
1 無視する
2 聞くフリをする
3 選択的に聞く
4 注意して聞く
5 相手の身になって聞く
5を「共感による傾聴」とも言います。
皆さん、いかがですか?
職場や家庭で2や3をしていませんか?
注意して見ていると結構な頻度で見かけます。
2や3のような聞き方で自叙伝的反応をされたら、
話し手はどう感じるでしょうか?
良い関係になるとは思えませんよね。
共感による傾聴
相手の身になって聞く、共感による傾聴は
難しいことではありません。
相手の話しを良く聞いて、何かをつけ足したり、
質問を考える必要はないのです。
具体的にはこうします。
第1段階: 相手の言葉をそのまま繰り返す
第2段階: 相手の言葉を自分の言葉に置き換える
第3段階: 相手の気持ちを言葉にする
第4段階: 相手の言葉を自分の言葉に置き換えると同時に、
相手の気持ちも言葉にする
いかがですか?
あくまでも相手の話しが主体で、
聞き手の意見はまったく入っていませんよね。
これが「相手の身になって聞く」ことです。
ごまかしは効かない
「自分の立場」で聞いている限り、
たとえ自叙伝的反応をしていなくても、
話しを聞く動機が自叙伝になってしまいます。
言葉に現れなくても、それは態度に現れます。
人間はそういういうことはとても敏感に反応するのです。
「共感による傾聴」で信頼関係を築くことができれば、
ハラスメントなどもなくなる、私はそう考えています。
皆さんもぜひ「聞く」ことを意識してみてください。