6月29日に「働き方改革関連法」が参議院で可決され、
成立しました。
法案が最初に国会に提出されてから3年以上かかりました。
やれやれ、と言う感じです。
裁量労働制の対象業務拡大は、今回は見送りに
なりましたが、まずは一歩前進です。
労働法の制定
そもそも労働法は1947年に制定され、戦前の「工場法」が
前身だったそうです。
ですから働いた時間と成果が比例しやすい工場労働者を
対象とした内容になっているのですね。
ホワイトカラーが半分以上を占める今となっては、
現状にそぐわない部分はたくさんあります。
私は以前「衛生管理者」と言う資格を取るための
勉強をしたことがあります。
これは労働安全衛生法により、常時50人以上雇用する
事業所では必ず選任者が必要となる資格です。
その中でビックリしたものがあります。
事業所内に「たん壺」を置かなければいけない、
という項目がありました。
「たん壺」なんて見たことありませんし、
本当に置かなくてはいけないのか?疑問に思いました。
なにしろ戦後間もなくに制定された法律ですから、
これくらいギャップがあるわけです。
「これから」の働き方
その間にホワイトカラーの生産性は他の先進国に
大きくリードされてしまいました。
でも今回は人手不足もあり、効率よく働いて、
より多くの成果を出すことが時代の流れになってきています。
AIやRPA*など、テクノロジーも活用できます。
日本人は生来生真面目な国民性ですから、
必ずできると私は信じています。
生産性を高めるためにも、働き方改革関連法への
対応が企業にはこれから求められてきます。
*RPA (Robotic Process Automation)の略
定型的な業務を自動化するテクノロジー。多くの事務作業が今後RPAに変わっていくとされています。