前回のブログを投稿した翌日に、ちょっとビックリする記事が
日経新聞に掲載されました。
「日立、社外勤務10万人」
日立製作所が2-3年以内に社員10万人が自宅や外出先で
働ける体制を整える、という内容でした。
10万人はグループ社員の過半になるそうで、
数としてもかなりインパクトがあります。
日立では所属部門を問わず年に何回でも一日単位で
在宅勤務ができる制度があるそうです。
17年度の全社員の平均残業時間は月26.2時間と
15年度比で3時間減ったとのこと。
2年で全体平均が3時間も減るって大きいですよね。
ちなみにアメリカでは8割以上の企業がテレワークを
導入済だそうです。対する日本は17年度時点で14%。
政府は20年に30%以上に高める目標を設定しているそうです。
テレワークの不安
テレワークで心配されるのが、コミュニケーション。
それぞれの場所で働いて充分なコミュニケーションを
取ることができるのか?と不安に感じる人も多いと思います。
そこはテクノロジーが解決してくれます。
いろいろなツールがあるので、状況に合わせて
必要なものを選ぶと良いでしょう。
ビデオ会議、web会議、チャットなどが考えられます。
お使いになっている方もいらっしゃると思いますが
ビジネス用スカイプではスケジュールと連動して、
今どんな状態か表示されるようになっています。
例えば、今ログインしているか、会議中か、離席中か
などが分かります。
マニュアルで表示できるツールもあるようです。
「〇〇階の**フロアで打ち合わせ中」「17時帰社予定」など、
居場所やスケジュールを知らせたり
「今、無理!」「絶対ダメ」など、取り込み中や集中する
作業をしている時などは、こんなメッセージを表示
している人もいます。
中には「私は貝になりたい」と、悲壮感(?)と
ユーモアが感じられるメッセージもあります。
こういうのもコミュニケーションのきっかけに
なっておもしろそうですね。
チャットではなく話したい時も、「今電話で話せますか?」と
聞いてOKだったら電話にするということもあります。
こういったツールを利用することで、逆にこれまでより
コミュニケーションが増えたと感じるケースもあるそうです。
部下とのコミュニケーションを補う方法
では上司としてメンバーとのコミュニケーションはどうでしょう。
毎日同じ職場で働いていれば、なんとなく雰囲気で
どんな状態か分かります。
でもテレワークだとそれができないので、ある程度
意識的に話す機会を作ることが必要です。
それを補う意味でお薦めしているのが1対1の面談です。
30分でもいいので、目標や仕事の進捗状況、何か相談したいこと、
スキルアップなどについて話します。
頻度は状況にもよりますが、できれば月一回あるとよいですね。
この1対1の面談で上司がメンバーの状況を詳しく把握することが
できればテレワークでも充分な成果が出せると私は考えています。
テレワークはもう時代の流れですね。
「できない」ではなく「どうしたらできるか?」考えてみましょう。