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第二新卒がなくなる!広がる新卒採用対象者

第二新卒がなくなる!広がる新卒採用対象者

 

人手不足の影響はこんなところにも出て

きました。

 

企業が新卒採用の年齢制限を緩和する

動きが出てきています。

 

何歳までが新卒?

一般的には大卒の新卒枠では25歳くらい

までを上限としている企業が多いと思い

ます。

 

現在のところ新卒採用と年齢に関する公的な

取り決めはありません。

 

むしろ雇用対策法では年齢による雇用の

差別を禁止しているので、法律上は新卒と

しての年齢制限は ありません。

 

ただ実情としては、応募要項で年齢の上限

を設定しているケースは時々 見かけます。

 

例えば、中央省庁の国家公務員試験で大卒

レベルで受検する場合は、満28歳まで

となっています。

新卒対象年齢が広がる動き

ところが最近になって新卒採用の上限を

「30歳」まで広げる動きが出始めています。

 

リクルートホールディングスでは2015年6月に

「30歳以下で2016年4月に入社できること」を

新卒採用の条件とすると発表しました。

 

ですので大学生に限らず、浪人、留年、 休学

などを繰り返した29歳でもOKだそうです。

 

さすがリクルートですね・・・。

 

やることが斬新です。

 

2015年に発表した当時はリクルートホール

ディングの採用のみが対象でしたが、今後は

国内の主要グループ会社に適用するそうです。

 

他にも損害保険ジャパン日本興亜も2019年卒

の採用から「満29歳以下」に変更するそう

です。

 

これまでは大卒後3年以内が対象でしたので、

ずいぶん広がりますね。

 

第二新卒がなくなる?

大卒採用の入社後3年以内の転職は 3割と

一般的に言われています。 その時期に転職

する層を最近は「第二新卒」として採用する

企業もあります。

 

若いので柔軟性とポテンシャルがあり、なお

かつ社会人としてのモラルやビジネスマナー

は既に身につけています。

 

採用する企業としては、新卒に近い状態で

良い人材が採用できる機会でもあります。

 

でもリクルートホールディングや 損保ジャ

パンのように新卒の年齢制限を上げる企業

が増えてくると、「第二新卒」層が減りかね

ません。 今でも企業にとって新卒採用は

難しくなる一方ですが、今後更に競争率が

激しくなりそうです。

 

「ここで働きたい!」と思われる職場に

採用する企業にとっては、採用力を高めて、

新卒の目で魅力的な職場となるよう、より

一層の努力が必要になってきますね。

 

でもこれは新卒採用のためだけではなく、

今いる社員にとっても大切なことです。

採用も大事ですが、まずは今いる社員が

定着する組織にしていくことも大事ですね。

 

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