今年の春に入社した新人さんたちも少しずつ
お仕事に慣れてきた頃ではないでしょうか。
企業によっては、入社後数週間の集合研修の後、
すぐに配属先でスタートすることもあれば、
更に技術研修などで夏以降に配属されることもあります。
ですから早い人たちは配属先で既に一か月くらい
過ごした新人さんたちもいます。
今何をどのように感じているか聞いてみたいですね。
今年の新卒が考えていること
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査によると、
今年は転職への抵抗感が薄れていることがより強い
傾向として出ているようです。
「定年まで同じ会社で働きたい」と答えた今年の新入社員は
昨年に比べて6.3ポイント低下で43.5%。
調査を始めた2013年以降で最低だそうです。
逆に「自分にもっとあった会社があれば転職したい」が
56.6%で昨年より6.3 ポイント上昇。
人手不足で企業の採用意欲が高いことから、
転職への抵抗も低くなっていることが読み取れます。
採用する企業側としては、手間とお金をかけて採用したのに、
数年で辞められては・・・と嘆きたくもなりますよね。
こういった状況で企業にできることはなんでしょうか?
「採用」と「定着」の両方に効果のある処方箋
私がご提案するのは次の2つのどれかです。
- ずっと勤めたいと思うような組織にする
- 「去る者は追わず」でここは割り切り、もっといい人を採用する
この二つに共通することがあります。
どちらの選択肢も「組織づくり」がポイントなんです。
魅力ある組織をつくって「辞めたくない、ここに残りたい」と
思ってもらえるような組織。
もしくは「こんな会社で働いてみたい」と
感じてもらえるような組織。
どちらも「魅力ある組織」であることがキーポイントです。
最近は採用に関わるご相談が多いです。
そこで私がお伝えしたいのは、
いかに母集団を増やすか、というような小手先のことではなく、
まずは組織の中を見渡してみてください、ということです。
今社内で働いている人たちはやる気に満ち溢れていますか?
皆さんがコミュニケーションを積極的に取って、
同じ価値観を共有しながら働いていますか?
「今すぐに人が必要なんだ。そんなことやっている時間はない」
という方もいらっしゃるでしょう。
でも時間が経っても生産年齢人口は増えません。
ですから母集団が増えることは期待できないのです。
それだったら他のアプローチを試してみたらいかがでしょう。
おそらく一石三鳥くらいの効果はありますよ。