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テレワークで失ったもの

テレワークで失ったもの

 

テレワークが意外に働きやすかった、と感じながらも、やはり職場でみんなと一緒にいる方がいい。

 

通勤が無いぶんラクだけど、ちょっとした雑談や「今ちょっといいですか?」と聞ける機会がないことに不便さを感じた人が多かったようです。

 

今回の経験から、今後もテレワークを続けながらオフィスを縮小したり、解約してしまう企業もあります。

 

一方テレワークは馴染まないということで、段階的に通常勤務に戻す企業もあります。

 

どちらが正解というわけではありません。それぞれの組織にあった働き方をこれから模索していくことになるでしょう。

幸福度の高い職場に共通するもの

そのヒントになるようなプロジェクトがあります。「ハピネスプロジェクト」

 

日立製作所で科学的に幸福度を測ろうという試みで、15年の研究の結果、幸せを感じる職場にはこのような特徴があることがわかりました。

 

・対等な人間関係

・5分程度の短い会話

・話している時は身体の動きも相手に同調

 

毎日職場で会っているときは無意識にできたかもしれませんが、オンラインではでどうでしょうか?。

 

対等な人間関係はむしろオンライン上の方がやりやすいかもしれません。

 

会議室でのミーティングは上座・下座などで座る席が決まっていることが多いです。でもZoomではランダムになりますから、上座も下座もありません。

 

会話もオンラインで可能ですが、いわゆる雑談のような会話はテレワークでは減る傾向があります。

 

話しながら相手と身体の動きも同調させるというのも、オンラインでは上半身しか見えないので対面よりは難しそうです。

 

「動きを同調させる」というのは、コミュニケーション上のテクニックで「ミラーリング」とも言います。

 

「ミラーリング」は、鏡のように相手と同じ動きをすることで、姿勢や表情、しぐさ、声のトーンなどを相手と同調することで親密感や安心感を感じさせることができるテクニックです。

 

あまり露骨にするとあやしく見られることもあるので、わざとらしくならないようにタイミングをはかったり真似するポーズを左右反対にしたりするのがうまくミラーリングするのがコツ。

 

ミラーリングはコーチング研修でお伝えすることも多く、「幸せを感じる職場の特徴」にこれが入っているのは私自身とても興味深く感じました。

幸福度と生産性

幸せな人は生産性も高い、というテーマの論文も最近増えています。

 

そこで人の幸福度を計測することで生産性を上げることも可能なのではないか?という考えがプロジェクトのきっかけだったそうです。

 

今ではアプリも開発され、実際に多くの企業が参加する実験も何度か行い、成果も出しているそうです。

 

・対等な人間関係

・5分程度の短い会話

・話している時は身体の動きも相手に同調

 

この3つの特徴をバーチャルな場所でもつくることができないか、現在模索中とのことです。

 

今後の進展に期待したいですね。

 

 

 

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