先週は就活について書きましたが、
この時期は労使交渉の時期でもありますね。
ここ数年は政府の意向も反映して、
給与を一律に上げる企業が多かったです。
経団連が集計した去年の春季労使交渉では
定期昇給とベアを合わせて2.07%アップでした。
建設業界の7割が4年連続でベースアップ。
小売りや外食の労働組合で構成するUAゼンセンでは
パート一人当たりの平均賃上げが2.47%で
過去最高を4年連続更新。
正社員の2.12%を3年連続で上回りました。
今年の労使交渉の傾向
今年も賃上げを要求している労働組合が多いですが、
「働き方」に関わる要求も出ています
例えば
「定年後の再雇用の待遇改善」
「65歳へ定年延長と退職金の見直し」
「正規と非正規で賃金一括交渉」
「勤務間インターバル制度の導入」
「非正規社員の一時金の制度化」
などです。
人材確保のためにシニアや非正規社員の待遇改善を
進めていきたいところですね。
「時間」よりも「成果」を重視する
また今までのように「長時間働くことが美徳」としている
職場環境では、柔軟で効率的な働き方が難しいでしょう。
「時間」よりも「成果」を重視する。
多様な人材を集めるためにも、そんな価値観に
変えていく必要があります。
それでも「残業代が減ると生活できない」と言う声は
必ずあります。
そういう不満に対処するために、残業代が減った分は
一定期間の間、社員に還元している企業もあります。
それは賞与の一部であったり、翌月の給与で支払うなど、
いろいろあります。
期間限定のこういった施策で社員の考え方を
少しずつ変えていけるのではないかと思います。
長い間にしみついた感覚を変えることは簡単ではありませんが、
人手不足は待ったなしのところまで来ています。
先週書いたテクノロジーなども活用しながら
この状況を乗り越えたいですね