このブログでも何度か取り上げたシニアの就業について
今日は書きたいと思います。
最近は一気に「70歳定年説」が広がってきました。
でもただ単に定年を引き延ばすのではなく、
より選択肢を増やすためにもどこかの時点で
「学びなおし」の機会を設ける仕組みを作ってほしいと
考えています。
「学びなおし」しましょう
技術の進化もあり、働き方はどんどん変わっていきます。
今65歳の方たちが20歳だったのは1973年。
私の記憶では、この頃はもちろん携帯電話はまだなくて、
黒電話からようやくプッシュボタンの電話に変わりつつ
ある頃かと思います。
インターネットもパソコンもありません。
ワープロもまだなかったです。
45年も経てば時代遅れのスキルになってしまうものも
多いでしょう。
ですから定年を機会に「学びなおし」をして、
改めて最新の働き方や技術を身につけることは
効果的だと考えます。
こういった「学びなおし」を「リカレント教育」
とも呼びます。
「学びなおし」の効果
日本総合研究所の研究員が慶応大学の家計データから
シニアの就業率の引き上げに役立つ要因を推計したそうです。
結果は
「リカレント教育」
「健康状態の改善」
「有効求人倍率の上昇」
だったそうです。
特に「リカレント教育」は他の要因と比較しても効果的とのこと。
仮に「有効求人倍率の上昇」が就業確率を上げる効果を1とすると、
「リカレント教育」は2.7倍の効果があるそうです。
「リカレント教育」にはセミナーや講演会に行ったり、
職業訓練に通ったりと、いろいろな方法が考えられます。
ただ公共の職業訓練は平日のみで3-6か月かかるそうです。
実際に通った経験のある方にお話を聞いたことがありますが、
毎日長時間で、しかも期間が長いのでとても負担に感じた
と話していました。
せっかくインターネットがあるのですから、
通学以外の方法なども検討してほしいですね。
インターネットに苦手意識を持っているシニアもいるかもしれませんが、
こういう機会に経験してもらって、新たなスキルを身に着けるとよいでしょう。
去年の時点で仕事をしたいけど見つからないシニアが
218万人いたそうです。
いろいろな理由が考えられるでしょうが、
もしスキル不足が原因なら、そこを補う枠組みも
作ってほしいですね。
私たちも今後に備えて常に自分自身をバージョンアップして
いきたいですね。
最近は「大人の学び」に関する本も多く出版されています。
まずは「何」を「どんな風」に学ぶか考えるところから
初めてはいかがでしょう。