組織活性化コンサルタント千葉理恵子 公式サイト

社員を守る! 感染症対策にテレワーク

社員を守る! 感染症対策にテレワーク

新型コロナウィルス肺炎が猛威を振るっています。

皆さんの周りに影響は出ていませんか?

 

2月16日の中国政府発表によると、中国本土でコロナウィルスの死者数が1770人となり、2002-2003年に大流行したSARSの全世界の死者数774人を超えています。

 

専門家によると拡大のピークは4月とも5月とも言われていて、まだまだこの状態が続く可能性があります。

 

ドラッグストアなどでもマスクは売り切れているところが多いですね。もしくは入荷しても「一人一つだけ」としているお店が多いです。

 

今のところ日本では移動に制限はないので自由に外出できます。ただ厚生労働大臣が2月16日の記者会見で「不要不急の外出は控えて、打合せにはスカイプなどの活用、テレワークや時差出勤」などを呼び掛けています。

 

今後の展開によってはなんらかの制限が出るかもしれないので予断を許さない状況です。

感染症対策にもなるテレワーク

「予防」という意味では、こういう時こそテレワークが効果的と言えるでしょう。

 

電車や人込みなどに行く必要がなく、自宅や自宅近くのサテライト・オフィスなどで仕事ができれば、それだけ感染リスクを減らすことができます。

 

テレワークを導入する企業は増えてはきているものの、海外と比べるとまだまだ低い水準です。2019年で導入済の企業は約19%。アメリカは8割、イギリスの4割などと比べるとまだまだ低いですね。

 

日本ではオリンピック・パラリンピックもあり、ここ数年は政府が懸命に推奨しています。

 

でも他にもテレワークが役に立つ時があります。

事業者としての安全配慮義務

去年の台風を思い出してください。台風15号が関東を直撃し、交通機関に大きな影響が出ました。当時JRは翌日午前10時頃から順次運転を再開する予定、と前日に通知していました。それを見込んで10時頃に駅に向かった人が多かったのですが、想定以上の被害があり2時間近く遅れて再開しました。

 

駅の周りは再開を待つ人の行列がぐるっと駅を取り囲むようになっていました。この時は台風一過で朝から気温はグングン上がり、湿度も高かったので2時間も外で待たされた人たちは大変だったと思います。

 

台風などの天候はある程度予想が付きます。こういう時こそテレワークを事前に決めておけば、社員の安全を確保することもできるし、時間も効率よく使えますね。電車を待っている間は何もできません・・・

 

そして今回の新型コロナウィルス肺炎の感染拡大。ヒトからヒトへの感染が始まり、日を追うごとに感染者が増えています。海外から見ると日本は中国の次に感染者が多く、その内日本人も入国を断られるようにならないか心配です。

働き方改革とBCP(事業継続計画)

GMOインターネットグループは1月27日から日本国内の全従業員の9割を在宅勤務にしました。GMOは2011年の東日本大震災以降、災害時や社会情勢にあわせて在宅勤務へ移行できるように体制を整えてきたそうです。年に一回は訓練もしているとのことで徹底していますね。

 

ヤフーは2月14日から公私にわたり100人以上が集まる会合への参加を原則禁止としました。NTTも、もともとテレワークや時差出勤を取り入れていますが、17日以降強化するそうです。

 

感染が拡大するにつれて、企業の対応も増えてきています。

 

温暖化などの影響で台風はこれからも巨大化する可能性が懸念されています。また今年はこれまで暖冬ですが、東京圏は少しの雪でも交通に影響が出ます。

 

日本には他にも「地震」がどこで起きてもおかしくない環境です。

 

働き方改革とBCP(事業継続計画)の観点からも、少なくともいつでも在宅勤務ができるような体制を整えておくことは必要だと私は考えます。

 

今なら厚生労働省の助成金もありますので、早々に準備されることをお薦めします

関連記事

おススメの記事