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ほんとうの「ダイバーシティ」とは?

ほんとうの「ダイバーシティ」とは?

「ダイバーシティー」という言葉を聞いたことはありますか?

これを聞くとお台場にあった「ダイバーシティ」をイメージする人もいるかもしれませんが、別物です・・・。

 

ダイバーシティーとは?

 

英語で”Diversity”と言う単語があり、日本語では「多様性」と訳されることが多いです。

 

人事や企業経営の分野でこの言葉を使う時は、人種・国籍・性別・年齢などを問わずに多様な人材を活用することで、生産性を上げ企業の成長と個人の幸せを同時に目指す、という考え方を意味します。

 

1960~70年代にアメリカで生まれた概念で、日本でもここ数年でずいぶん浸透してきました。大企業では専任の部署や社員がいるところもあります。

 

残念なのはダイバーシティー=女性活用と誤解されていることが多い点です。「人種・国籍・性別・年齢などを問わず」なので、女性活用もその一環ではありますがそれだけではありません。

 

ある会社でわかった意外な事実

 

ある文房具メーカーの会社は2000年頃から男女ほぼ半数ずつの総合職を採用し始めたそうです。

 

第一線で活躍する女性総合職社員が出産・育児などでゴッソリ抜けてしまっては大変です。そこで女性が長く働き続けるための支援や環境づくりについて考えることになりました。

まず手始めに女性社員にヒアリングをすると意外な意見が出たそうです。

 

「女性だけにフォーカスしないでほしい」でした。

 

いくら育児中とは言え、周りの人が残業しているのに自分だけ早く帰るのは居心地が悪い。

「女性だから」「育児中だから」ではなく、既婚者も未婚者も、男性も女性も含めた長時間労働をなんとかしてほしい、ということでした。

 

方針転換

 

そこでこの会社は「みんながイキイキと活躍していい仕事ができる環境作り」を目指すことになったそうです。

 

これを聞いた時、私もその通りだと思いました。

 

一人が早く帰ればその分他の人の負担が増えることになります。それを「お互い様だから」と快く引き受けてくれる人もいれば、そうでない人もいるかもしれません。

 

そういうわだかまりを排除する上でも、特定の人だけではなくみんなが同じようにワークライフバランスを取るようにできることが本当の意味での「ダイバーシティー」だと思います。

 

最近は長時間労働や働き方改革など、いろいろ動きがみられるようになりました。今後の動きに期待します。

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