参院選挙が公示されて、選挙活動真っ盛りですね。
今回はちょっと不思議な傾向が出ているそうです。
通説では政権の支持率は高齢者ほど高く、若い世代では低いです。
第一次安倍政権や民主党政権でも実際そうでした。
今までとは違う構図
ところが今回は様子が違うみたいです。
日経新聞が6月に行った世論調査では、
60歳以上の支持率は49%。
20代は7割だったそうです。
2012年から16年はそれほど差はなかったようですが、
17年以降15ポイント以上の差が出るようになりました。
実際、20代の人に政治に何を求めるか質問したところ、
「そういえば困っていることはそんなにない」
「安定している生活を期待している」
など。
若手は今の生活に満足している?
それはそうですよね。
以前もこちらのブログに書きましたが、新卒の初任給は
どんどん上がっています。
同じく日経新聞が6月に実施したアンケートによると、
145社中67.3%が19年卒の初任給を引き上げていました。
「20年卒の引上げを決定」もしくは「検討中」も4.9%。
実際、日本の若者の「幸福度」は
統計上でも高まっているそうです。
「生活に不満がある」と答えた18-29歳は
2016年以降3年連続で20%を下回っているのです。
中高年層も下がってはいますが、若手ほど下がっていません。
働き方改革、年功序列の崩壊などは若手にとっては
有利に働きやすく、そのしわ寄せが中高年齢層に
行きやすい構図もあります。
価値観の違い
経済停滞期に生まれ育った今の若手世代は
上の世代より物欲が少ないと言われています。
私たちの世代が20代だった頃は欲しいものが
沢山ありました。車、ファッション、旅行などなど。
でも今の若手は「人並みでいい」し
物欲もないので、生活に困らない程度に
稼げれば「満足」なのかもしれません。
そんな価値観が与党の支持率を上げているような
気がします。
「将来年金がもらえないなら払いたくない」
そんな声も数年前はありました。
でも最近はすっかり影をひそめてしまいましたね。
給与が上がってきたので「不満」がかき消されたのでしょう。
この変化が今後の選挙にどのように影響していくのか、
注意深く観察していきたいですね。