組織活性化コンサルタント千葉理恵子 公式サイト

イノベーションを起こすために「遊び」を取り入れる

イノベーションを起こすために「遊び」を取り入れる

 

今回は最近関わらせて頂いた階層別研修で感じたことをお話しします。

業務に追われる日々

若手社員は別の講師が担当し、私はリーダー層と幹部層を担当しました。幹部層では皆さん積極的に参加して発言も活発です。ペアワークなどもとても盛り上がります。

 

でもリーダー層ではちょっと驚くくらい冷めた感じでした。

 

全体的に「人事から言われたから来ました」感が強く、言われたことは一応やってくれますが発言は少ない。

 

ペアやグループワークなども最低限のことはやりますが、深堀していくようなことはない。なんだか仕事でとても疲れているようにも見えました。

 

実際休憩時間では、受講者同士でミーティングのようなことをしてましたね。

同じ事を繰り返している限り同じ結果

このクライアントはメディア関係の事業をされていて、人の目を引くような面白い企画を立てることが求められます。

 

私自身、勤めたのは金融業界が長かったので、メディア関係はもっと柔らかい、フレキシブルなイメージを持っていました。

 

でもリーダー層の研修では仕事をこなすのに精いっぱいで「遊び」の部分がまったくないと言った印象。厳しい言い方をすれば、「これで人が面白いと思えるような企画を作れるのかな?」と感じました。

 

でもこれはメディア関係だけに限らず他のあらゆる業種にも言えることだと思います。

 

イノベーションは日々の業務の延長線上からは起こりません。まったく別の視点が必要です。業務に追われているような状況では新しいアイデアを出すのは難しいでしょう。

 

そこで「遊び」が必要なのです。

通常業務から離れる「遊び」

ここで言う「遊び」とは仕事とはまったく違うことをすること。趣味でもいいです。

 

前回のメルマガで書いた男性の育休もそうです。

 

普段の業務とはまったく違うことをすることがポイント。

 

グーグルではかつて就業時間の20%は通常業務から離れて社員がやりたいプロジェクトのための時間としていました。

 

そしてここからいろいろなサービスが生まれ「Googleのイノベーションの源泉」とも言われていました。

 

最近では日本でも5%や10%で導入している企業があります。これが私が考える「遊び」に該当するのかなと思います。

 

わざわざ制度化するまでもないかもしれませんが、こういう「遊び」の時間は必要ですよね。

 

私も意識して「遊び」の時間を取るようにしています。

 

料理教室に行ったり、美術展やコンサートに行ったり、旅行に行ったり。普段使う脳の領域とは違うところを刺激するように意識します。

 

あなたも一週間のうちの1時間からでも始めてみてはいかがですか?

関連記事

おススメの記事